保護者は進路についてどんな情報を求めている?進路アドバイザー検定のテキストから思ったこと

進路アドバイザーのための基礎知識

最近読んでいるのが『進路アドバイザーのための基礎知識』という本。

大学新聞社が実施している「進路アドバイザー検定」のテキストでもあります。

検定試験も受けたいと思っているんですが、このテキスト、アンケート結果などがたくさん盛り込まれていて、いろいろ考えさせられるんですよね。

検定は受けなくても、高校の先生やキャリアコンサルタント、キャリアカウンセラーの方にはおすすめできる1冊です。

保護者が求めている情報がわかる

なかでも「高校生と保護者の進路に関する意識調査」というアンケート調査のまとめは、保護者の悩みが垣間見えるように感じました。(元のアンケート調査はこちら)

▼いくつかアンケートの結果を引用しますね。

「保護者が進路選択についてアドバイスを難しいと感じる要因」への回答で一番多かったのがこれ。

入試制度をはじめ最新の進路情報を知らないから 45.5%

そして、

「保護者が高校の進路指導について要望すること」への回答で一番多かったのはこれです。

もっと進路に関する情報提供をしてほしい 42.6%

さらに細かく見ていくと、

「子どもの進学を希望する保護者が特に重要だと思う進学情報」への回答番多かったのはこれらです。

【1】進学費用 55.3%

【2】現在の入試制度の仕組み 50.3%

【3】将来の職業との関連 43.8%

【4】学部学科の内容 40.4%

【5】就職の状況(実績) 36.4%

【6】入試の内容 32.1%

【1】進学費用は、選択肢の広さにも関係してくるので、たしかに優先的に考える必要がありますよね。

(ただし、予備校で働いていたとき、進学費用に関して情報提供をしてほしいといわれたことはほとんどありませんでした。)

【2】入試制度や【6】入試の内容など入試情報を重視する保護者も多いです。子どもと進路に関する話をするうえで前提となる知識に不安を抱えているのかもしれません。

【3】将来の職業との関連 や【5】就職の状況(実績) からは大学に入ってからの就職先を気にしていることが考えられます。

意外に多いなと思ったのが【4】学部学科の内容。

学部を決められていないから学部学科内容について幅広く知りたい、もしくは子どもの学びたい学部がどんな学部なのか気になっているということかもしれませんね。

保護者はつまり何が気になっているか

これらのアンケートから、以下のように保護者の不安や希望が見えてくるかと思います。

  1. アドバイスをしようにも入試や進路に関してあまり知らないから不安
  2. だから、もっと高校などに進路情報を提供してもらいたい
  3. 特に入試制度大学を卒業後のキャリアについての情報がほしい

私自身、予備校で働いていたときに、入試制度や卒業後のキャリアについての話を保護者の方向けによくしていました。

このようなアンケートを見ると「ちゃんとニーズがあったんだな」と思えますね。

この「高校生と保護者の進路に関する意識調査」では”保護者はあまりホームページなどで大学の情報を得ない”というデータも出ていました。

高校をはじめとした教育機関や私たちのようなキャリアの専門家には幅広い情報提供が求められていると感じます。