キャリアコンサルタント試験において口頭試問はかなり重要です。
他の受検者の話を聞く限り、ロールプレイではクライエント役の個性が強いことも多いようなんですね。
一生懸命やろうとしても、実力を発揮しづらいケースもあるとか・・・
なのでロールプレイで思うようにいかなくても口頭試問でリカバリーするという意識はとても大切なんです。
口頭試問で準備しておきたい6つの質問(2018年4月再編集)
口頭試問対策として、最低限次の6つの質問はされると思って、準備しておきましょう。
私は2016年の試験に合格しましたが、準備しておいて本当に良かったと思っています。
①ロールプレイで良かった点は?
キャリアコンサルタントの基本姿勢に合っている点を素直に答えるといいでしょう。たとえば「最低限のラポール(信頼関係)を築けた」という内容などです。
「ご家族の話もしてくださりましたし」などと理由を付け加えると説得力が増しますね。
②ロールプレイで悪かった点は?
「具体的な今後の計画まで話ができなかった」という内容もいいですね。
15分という限られた時間内でそこまで話をすることはそもそも難しいので、たいていの場合具体的な計画までは話が進まないはず。
自分を客観的に見られているということを伝えるようにしましょう。
③クライエントの一番訴えたかったこと(主訴)は?
コンサルタント側の解釈ではなく、クライエントの言動を理由にします。
感情がこもっていた部分、悩みの核心とも思える部分を抜き出すといいでしょう。
④コンサルタントから見たクライエントの問題点(見立て)は?
この質問に関してはキャリアコンサルタントとしての解釈を伝えます。
「情報収集が不足している」「周囲からのサポートが不足している」「自己理解、職業理解ができていない」などが候補になりますね。
⑤今後このクライエントをどうサポートしていきたいか?
情報提供を行いながら、前向きに働けるようにサポートをしていきたいという内容を基本とするといいですね
あくまでクライアント主導という基本的なポイントは意識しておいたほうがいいです。
⑥今後キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしていきたいか?
ロールプレイとは関係ない質問です。JCDAでは聞かれていて、キャリアコンサルティング協議会では聞かれていないようです(2016年時点)。
正直に思いを語ればいいと思いますが、熱意を込めることは意識しましょう。
口頭試問対策するうえで知っておきたいこと
準備しておくといい質問は上の6つですが、他にも知っておくといい情報を紹介しておきますね。
JCDAとキャリアコンサルティング協議会では少し違いがある
私はJCDAで受けましたが、口頭試問で答えた内容について「それはどういうこと?」といった少し突っ込んだ質問もされました。
キャリアコンサルティング協議会では基本的にそのような突っ込んだ質問はなかったようです。
専門用語を少し使うのも効果的
あと、少し専門用語を入れてもいいでしょう。
たとえば自己効力感やイリショナルビリーフなどです。
「しっかり勉強しているな」と思われれば、結果もいい方向に行きやすいかもしれませんね。
(使い過ぎるとわかりづらくなり逆効果と思います。)
キャリアコンサルタント実技試験前の体験記
ここからは私の実技試験前の体験記を紹介しますね。
試験を受ける前にこのブログで書いたもので、LECのメンバーや先生から教えていただいたことも書いています。
キャリアコンサルタントの実技試験(面接)が近づいてきました。
正直今から緊張していて、ブログを書くことで少し落ち着いてみようかなという思いもあります。
就職や転職の面接よりも緊張しているのが少し不思議。。
そもそもロールプレイ(役割を演じること)を採点される状況ってそうないですもんね。
緊張して当たり前というスタンスがまずは大切だと思っています。
今一度、採点基準を確認しよう
実技試験には、論述試験と面接試験がありますが、論述試験はもうすでに終わっています。
あとは面接試験。面接試験はロールプレイと口頭試問に分かれます。
ここで、意外と忘れてしまっている実技試験の合格基準を確認しておきましょう。
150点満点で90点以上の得点。ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要
これが公式の情報ですね。(発表されている基準はこれだけです)
「JCDAは傾聴が大事」という話を耳にすることもありますが、「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」すべてが大切だと思っていたほうがいいのではないでしょうか。
あとこういう情報も載っているので、もう一度チェックしておきましょう。
20分(ロールプレイ15分/口頭試問5分)
口頭試問、5分ですよ。
意外と長いと思って焦っているのは自分だけでしょうか?
口頭試問で今から何ができる?
口頭試問はロールプレイを挽回するチャンスだと思って前向きにいきたいと思います。
以下の6つの質問はしっかり準備しようと思っています。(追記:した方がいいです!)
- ロールプレイで良かった点
- ロールプレイで悪かった点
- クライエントの一番訴えたかったこと(主訴)
- コンサルタントから見たクライエントの問題点(見立て)
- 今後このクライエントをどうサポートしていきたいか
- 今後キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしていきたいか
ロールプレイに関しては緊張で力を出し切れないこともあるでしょう。
けど、自分を客観的に正しく見れている人は口頭試問である程度救済されるはず。
時間はあとわずかですが、がんばってこようと思います。
追記:無事合格することができました
試験を終え、無事合格することができました。
個人的な感想をいうと、口頭試問かなり大切だと思います。
なぜかというと「ロールプレイはクライエントによって話の方向性が左右されて、公平な採点がしづらいのでは?」と思うからです。
一方で、口頭試問は直接採点者が質問できるわけで、公平性は高くなるはず。
(下手したら口頭試問の方が配点比率高いかも・・・。それぐらい私のロールプレイはひどかったです。)
クライエント役の方の個性が強いことも多いようなので、ロールプレイで「失敗した……」と思うこともあるかもしれません。
けど、口頭試問で十分リカバリーは可能だと思うので、落ち着いて一つ一つの質問に答えていきましょう。
「自分の良かったところ、悪かったところはちゃんとわかっていますよ!」「クライエントの話を聞いて、しっかり理解していますよ!」ということを話せればきっと大丈夫だと思います。
これから試験を受けようとしている方の参考になれば幸いです。
▼ロールプレイの対策についてはこちらの記事で紹介しています。
追記:書籍で改めて整理するのもいい
基本的には講座でやってきたことを復習しておけば大丈夫だと思いますが、不安があれば書籍を読んでおいてもいいですね。
実技試験対策でオススメなのは、学生相談の経験豊富なカウンセラーさん(臨床心理士)が、キャリアカウンセラー向けに書いたこの本です。
なるほど!と思う部分がかなり多くありましたし、キャリアカウンセラー・キャリアコンサルタント向けの本のなかでは一番おもしろかったです。
▼こちらの記事で内容を紹介しています。
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▼筆記試験の過去問を分析した記事はこちらです。
▼キャリアコンサルタント養成講座の比較はこちらです。