キャリアコンサルタントが活躍できる場は本当にたくさんあります。
民間企業、公的機関、フリーランスなどとても幅が広いので、全体像はなかなかつかみづらいのではないでしょうか。
そこで今回、キャリアコンサルタントの仕事を徹底的にリサーチしうえで、改めて整理してみることにしました。
ぜひ仕事を考えるうえでの参考にしてみてください。
■目次
キャリアコンサルタントの仕事は大きく3つに分類できる
キャリアコンサルタントの仕事は以下のように大きく3つに分類することができます。
- 民間企業で働く(人材紹介、人材派遣、企業内)
- 公的機関で働く(学校、ハローワーク)
- フリーランス、独立して働く
順番に紹介していきますね。
民間企業は人材紹介、人材派遣、企業内に分けられる
まずは民間企業について。
人材紹介、人材派遣、企業内という3つに分けられるので順番に解説していきます。
人材紹介は営業の要素も強い
企業と求職者をつなげる「人材紹介」は90年代後半以降伸び続けている業界で、リクルートなどの大企業から中小ベンチャーまで企業の規模もさまざま。
医療、保育、福祉、外食、IT、障がい者雇用など分野や対象者を絞っている企業も多いです。
マッチングすることで企業から報酬をもらう成果報酬型のビジネス。
ノルマを課されることも多く、キャリアコンサルタントというより営業に近いのが実情です。
収入に関しても実力主義であることが多いでしょう。
キャリアコンサルタントの資格が必須でない、正社員の求人が多いというのも大きな特徴です。
人材派遣は継続的なフォローを行う
人材派遣会社に勤めて、派遣スタッフと面談やマッチングを行う仕事もあります。
派遣スタッフや派遣先の企業と継続的な関係を築く点が特徴。
派遣先の企業は事務系や技術、IT系など人材採用より幅は狭めです。
テンプスタッフ、パソナといった大手企業が多いですね。
企業内でキャリアコンサルタント資格を活かす
大企業を中心に企業内にキャリアコンサルタントを設置するところも出てきています。
そのような部署はなくても、グループや会社をマネジメントする立場になった人が資格を取得するケースも多いです。
公的機関はハローワークと学校に大別できる
公的機関で働きたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ハローワークと学校に分けて紹介していきたいと思います。
公的機関では実務経験や資格必須であることも多いので、求人情報をしっかり確認しましょう。
ハローワークなどの就労支援施設では資格がいる
ハローワークのキャリアコンサルタントは資格必須であることが多いです。
求職者や扱う案件の幅も広いですが、マザーズハローワークなど対象を限定しているところもあります。
各都道府県に必ず設置されている地域若者サポートステーション(2018年7月現在、全国173箇所)も公的機関のひとつですね。
また、求職者との面談だけでなく、求人開拓の仕事もあります。
学校でキャリアコンサルタントとして働く
大学や専門学校のキャリアセンターで働くケースもあります。
常勤のスタッフに加えて、繁忙期限定の派遣スタッフとして募集していることも。
模擬面接やエントリーシートの添削に加えて、企業からの求人情報の受付もしています。
就職活動についてのイベントを実施するのも大事な仕事ですね。
こちらの本に詳しい情報が書かれています。
『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』
民間企業と公的機関であまり大きな違いはない
さまざまな求人情報や本を読んで感じたのは民間企業と公的機関であまり大きな違いはないということ。
ノルマの有無など違いはあると思いますが、結局はクライアントのことをどのぐらい本気で考えて、傾聴して、寄り添えるかだと思います。
キャリアコンサルタントの求人を探すのは大変
たくさんの就職サイトがあるので、キャリアコンサルタントの求人を探すのはなかなか大変です。
今回、主要なサイトは全部調べたので、探しやすかったサイトをここでまとめておきます。
(検索する際は”キャリアコンサルタント”と”キャリアカウンセラー”両方で検索しましょう。)
人材紹介系、人材派遣系の民間企業で正社員として働きたい場合
正社員の求人だとリクナビNEXT、マイナビ転職、エン転職は一覧画面でも仕事内容がわかりやすく表示されていて、探しやすかったです。
そして、業界に特化した専任のキャリアアドバイザーと話が面談ができるのはマイナビエージェント。
非公開求人が多いので、詳しくは確認できませんでしたが、気になるのであればチェックしてみるといいと思います。
キャリアコンサルタントの求人数が一番多かったのはdodaですね。
私立大学などでキャリアカウンセリングをしたい場合(派遣)
大学のキャリアセンターなどで働きたいのであれば、リクナビ派遣がおすすめ。
派遣系の仕事をまとめて検索できるので、まずはここから確認するといいでしょう。
「リクルートスタッフィング」「マイナビスタッフ」「JOBNET(マンパワーグループ)」「テンプスタッフ」「オムロン エキスパートリンク」「スタッフサービス」といった大学法人に強い派遣会社の求人がまとめて掲載されています。
ハローワークなど行政機関で働きたい場合
行政機関の求人は働きたいハローワークなどに直接問い合わせてみるのが確実です。
求人情報の検索エンジンIndeedで引っかかることもあるので、条件をしぼったうえで検索するのもいいと思います。
フリーランス、個人事業主で働く
少数ではありますが、フリーランス、個人事業主で働く人もいます。
企業で経験を積んでから独立というケースが多いですが、なかには社会人経験がほとんどない状態でキャリアについて情報発信する人も。
ポストは限られると思いますが、研究職という道もあります。
また、キャリアや就職を専門としたジャーナリストとして活躍している人も。
あとはすでに独立している社会保険労務士や中小企業診断士の方がダブルライセンスで取得するケースも多いです。
キャリアコンサルタントのニーズはある
ここまでキャリアコンサルタントの仕事や求人情報について紹介してきました。
結論からいって、キャリアコンサルタントのニーズはとてもあると思います。
国からのプッシュもありますし、仕事で悩む人がいる限り必要な存在でしょう。
選択肢がこれだけ多い世の中、キャリアコンサルタント自身も幅広い視野や知識が必要だと思います。
キャリア相談やマッチングに関われる仕事というのは本当にたくさんあるので、まずは幅広くリサーチしてみましょう。
おすすめの本はこちら
キャリアコンサルタントの仕事について全体像を知りたいとき、書籍であればこちらの本がおすすめです。
キャリアコンサルタントとして働かれている方の1日の動きが8人分紹介されていたりと、とてもわかりやすい内容になっています。
▼他にもキャリアコンサルタントの人が読んでおくといいおすすめの本はこちらで紹介しています。