国家資格キャリアコンサルタントに興味を持ったとき、独学で資格をとりたいと思うこともあるのではないでしょうか。
私自身はLECの講座に通い試験に合格したのですが、独学についてリサーチしてまとめてみたのでぜひ参考にしてみてください。
■目次
キャリアコンサルタント試験は完全な独学は難しい
まず結論からいうと完全な独学はキャリアコンサルタント試験では難しいです。
なぜかというと独学しやすい分野と独学しづらい分野があるからです。
独学しやすい分野:学科試験(4択)、実技試験の口頭試問
独学しづらい分野:実技試験の論文、ロールプレイ
学科試験は過去問と書籍で独学できる
4択の学科試験は過去問と書籍で独学できます。
なかには常識を考えればわかる問題もあるので、過去問を繰り返すことで慣れていくことがまず大事。
覚えるべき主な分野は人名・理論、法律、ツールと決まっているので対策はしやすいです。
過去問分析はこちらの記事で詳しくやっているので、ぜひ参考にしてみてください。
筆記試験対策で有名な本は『キャリアコンサルティング 理論と実際』と『新版 キャリアの心理学』という本。
試験では実際にこれらの本から正解の選択肢がたくさん作られているので必読です。
ただし、少し内容が難しいので、以下の本も合わせて読むのもおすすめ。理論が幅広く紹介されていて、とても読みやすい本です。
ロールプレイは独学が難しい
受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行うロールプレイ。
このロールプレイは練習が必要ということもあって、完全な独学はなかなか難しいです。
受験資格がない人はキャリアコンサルタント養成講座のなかで、受験資格がある人もLECや個人がされている単科講座で練習する人が多いです。
一度仲間ができれば、自主練習もできるので何かしらの講座は受けてみるのがいいでしょう。
それでも独学をしたいのであれば、『マイクロカウンセリング技法』という本がおすすめ。
DVDつきで事例をリアルに学ぶことができます。
▼ロールプレイのポイントはこちらで記事にしています。
口頭試問はきかれることがほぼ決まっているので独学しやすい
口頭試問はきかれることがほぼ決まっているので独学でOK。
以下の質問はきかれると思ってチェックしておいてください。
- ロールプレイで良かった点は?
- ロールプレイで悪かった点は?
- クライエントの一番訴えたかったこと(主訴)は?
- コンサルタントから見たクライエントの問題点(見立て)は?
- 今後このクライエントをどうサポートしていきたいか?
- 今後キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしていきたいか?
単純な一問一答ではなく、「それはどういうこと?」と私のときは少し突っ込まれました。
回答の型を用意しつつも柔軟に対応できるようにしておきましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
論述試験はロールプレイの延長と考えればいい
論述試験はロールプレイの延長と考えることがまず第一。
キャリアコンサルタントとしての常識的なふるまいを意識して回答していきましょう。
専門用語を羅列する必要はないですが、基本的なキーワードを用いつつ、必要な要素をしっかり記入していけばOK。
きれいな構成を考えてしまうと時間が足りないので、気をつけましょう。
ただ、客観的に見てもらうことも大事なので、独学は少し難しいと思います。
また、2つの試験実施団体で問題がちがうので、早めに試験問題を確認するのも大事なポイントです。
過去問は公式サイトに載っています。
⇒公式サイトはこちら:キャリアコンサルティング協議会、日本キャリア開発協会
まとめ:キャリアコンサルタント試験の完全独学は難しい
まとめると、キャリアコンサルタント試験は完全独学で合格するのは難しいです。
特にロールプレイや論文に関しては完全に独学は難しいので、1日〜2日で終わるLECの単科講座などで練習し、仲間といっしょに取り組むのがいいでしょう。
そもそも受験資格がない場合、キャリアコンサルタント養成講座に通って受験資格を得ることになるので、多くの人は養成講座に通って合格しています。
スクール比較については以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。