国家資格キャリアコンサルタントに興味を持ったとき、独学で資格をとりたいと思うこともあるのではないでしょうか。
私自身はLECの講座に通い試験に合格したのですが、独学についてリサーチしてまとめてみたのでぜひ参考にしてみてください。
(私が受験した2016年頃の情報も含みます。)
■目次
キャリアコンサルタント試験を完全な独学で合格するのは難しい
まず結論からいうと完全な独学はキャリアコンサルタント試験では難しいです。
なぜかというと独学しやすい分野と独学しづらい分野があるからです。
独学しやすい分野:学科試験(4択)、実技試験の口頭試問
独学しづらい分野:実技試験の論文、ロールプレイ
学科試験は過去問と書籍で独学できる
4択の学科試験ではまず過去問が重要です。
なかには常識を考えればわかる問題もあるので、過去問を繰り返すことで慣れていき、自分の苦手な部分を把握しましょう。
多くの人にとって理論(人名)は重要なので、優先度は高め。
過去問分析はこちらの記事で詳しくやっているので、ぜひ参考にしてみてください。
+αで学びたい方向けには『キャリアコンサルティング 理論と実際』と『新版 キャリアの心理学』という本が有名。
試験では実際にこれらの本から正解の選択肢がたくさん作られています。
難解であれば以下の本も合わせて読むのがいいでしょう。理論が幅広くかつ、わかりやすく解説されていますよ。
その他にも試験対策に特化した本が最近出版されているのでチェックするのもいいでしょう。
ロールプレイは独学が難しい
ロールプレイを完全に独学で学んでいくのはなかなか難しいです。
公式の情報をもとにシチュエーションを想定して自分でシミュレーションしていくこともできますが・・・。
指導実績のあるLECなどで単科講座を受けるのも1つの方法です。
一度仲間ができれば、自主練習もできるかもしれません。
それでも完全独学をしたいのであれば、『マイクロカウンセリング技法』という本もあります。
DVDつきで事例を学ぶことができますよ。
▼ロールプレイのポイントはこちらで記事にしています。
口頭試問はきかれることがほぼ決まっているので独学しやすい
口頭試問はきかれることがほぼ決まっているので独学でOK。
以下の質問はきかれると思ってチェックしておきましょう。
- ロールプレイで良かった点は?
- ロールプレイで悪かった点は?
- クライエントの一番訴えたかったこと(主訴)は?
- コンサルタントから見たクライエントの問題点(見立て)は?
- 今後このクライエントをどうサポートしていきたいか?
- 今後キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしていきたいか?
単純な一問一答ではなく、「それはどういうこと?」と私のときは少し突っ込まれました。
回答の型を用意しつつも柔軟に対応できるようにしておきましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
論述試験はロールプレイの延長と考えればいい
論述試験はロールプレイの延長と考えることがまず第一。
キャリアコンサルタントとしての姿勢を意識して回答していきましょう。
専門用語を羅列する必要はないですが、基本的なキーワードを用いつつ、必要な要素をしっかり記入していけばOK。
私はキーワードと文章量を意識して合格できました。
きれいな構成を考えすぎてしまうと時間が足りないので、気をつけましょう。
また、2つの試験実施団体で問題がちがうので、早めに試験問題を確認するのも大事なポイントです。
過去問は公式サイトに載っています。
⇒公式サイトはこちら:キャリアコンサルティング協議会、日本キャリア開発協会
まとめ:キャリアコンサルタント試験の完全独学は難しい
まとめると、キャリアコンサルタント試験は完全独学で合格するのは難しいです。
特にロールプレイや論文に関しては1日〜2日で終わるLECの単科講座などで練習し、仲間といっしょに取り組むのも1つの方法です。
そもそも受験資格がない場合、キャリアコンサルタント養成講座に通って受験資格を得ることになるので、多くの人は養成講座に通って合格しています。
スクール比較については以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。