就職活動や転職活動で応募する際に必要なエントリーシート。
面接において第一印象の大切さはよくいわれていますが、エントリーシートこそが本当の意味での第一印象ですよね。
エントリーシートの重要度はかなり高いです。
今回はココナラでエントリーシートのアドバイスや添削をさせていただいているなかで考えた、いいエントリーシートの定義をまとめておきたいと思います。
いいエントリーシートの定義
私が考えるいいエントリーシートの定義は次のとおりです。
エントリーシートの目的を意識して、自分の(一番)伝えたいことを、問いに答える形で、わかりやすく書いているエントリーシート
つまりいいエントリーシートを書くには、4つの大きなポイントがあるということです。
- 自分の(一番)伝えたいことを書く
- 問いにしっかり答える
- わかりやすく書く
- エントリーシートの目的を理解し、意識する
それぞれについて簡単に説明したいと思います。
自分の(一番)伝えたいことを書く
最も大事な部分です。
わかりやすく書けたとしても中身が漠然としていれば、結果はなかなかついてきません。
「どのように書くか」よりも「何を書くか」が大切だということです。
自分はこのエントリーシートで一体何を伝えたいかを設問ごとに掘り下げていきましょう。
(一番)と書いていますが、伝えたいことは一つではなく複数あってもいいと考えています。
ただし、一番伝えたいこと、二番目に伝えたいことなどと優先順位をしっかりつけないと、何を言いたいのかよくわからない文章になるので注意が必要です。
問いにしっかり答える
この問い答えるということができていないケースが多いと感じています。
設問をしっかり読めていないことが多いですが、読んでいるつもりでも質問に答えられていないことがあります。
たとえば、志望動機を書くように求められているにもかかわらず、内容に「意気込み」が含まれているケース。
序盤で志望動機をやや抽象的に書き、最後の1文で、「自分の強みをいかして、精進していきます」といった内容は意外と書いてしまいがちです。
もちろん意気込みを書いたらいけないというわけではないですが、書けるスペースは限られているのに、きかれてもいない意気込みでそのスペースを使ってしまうのはもったいないと感じるのです。
それに「精進していきます」とか「がんばります」とかはわざわざ言わなくてもみな同じように思っていること。
他の人とは違った自分の個性を知ってもらうという意味でも、意気込みをエントリーシートに書く必要はないと思います。
意気込みはエントリーシートの内容や面接で自然に伝えられるようにしましょう。
わかりやすく書く
採用担当者(読者)の目線で考えれば、わかりやすく書くということはとても大切だとわかると思います。
採用担当者は何十枚、何百枚とエントリーシートに目を通さなければならないケースもあり、読みづらいとそれだけで心象は悪くなります。
主語と述語のねじれや、一文が長すぎる、内容を詰め込みすぎといった点は特に注意が必要です。
あと、読みやすくするために省略できる文章はなるべく省略するという意識も大切にしましょう。
エントリーシートの目的を理解できているか
エントリーシートには自分のことを採用担当者に知ってもらうという目的があります。
この目的を意識できていないケースが非常に多いと感じます。
公務員試験のエントリーシートを中心にアドバイスをさせていただいているんですが、たとえばこのような内容を書く方が一定数おられます。
「私は子育て支援に携わりたいと思っています。なぜなら日本は少子高齢化が進み、人口減少が深刻だからです。」
この文章だと、自分自身を知ってもらうというエントリーシートの目的を果たせていません。
子育て支援に携わりたいと思ったきっかけや、個人的な理由を採用担当者は知りたいのに、俯瞰した形で社会問題として理由を述べているからです。
小論文では社会認識が問われますが、エントリーシートでは自分の個性を知ってもらうことが何よりも大切です。
小論文とエントリーシートを混同せずに、エントリーシートの目的を意識しましょう。
それに採用担当者は少子高齢化が進んでいるとか、人口減少が深刻といったことは十分理解しているわけですよね。
採用担当者はきっと「私の知らないあなた自身の話をしてほしいな・・・」と感じてしまうのではないでしょうか。
チェックポイントは他にもある
私の考える「いいエントリーシート」の定義を簡単にまとめてみましたが、確認させていただくポイントは他にもたくさんあります。
それぞれの方々に合わせて、また、提出したい日にちなども考慮してそのときどきに合ったアドバイスをさせていただいています。
そして、ご自身で納得のうえ作成いただくことを何よりも重視し、しっかりヒアリングさせていただきます。
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