エントリーシートや履歴書を作っているとき、趣味や特技をどう書けばいいか迷うことはありませんか?
自分の本当の趣味や特技を伝えていいのか、それとも企業や団体に合わせたほうがいいのかなどです。
私自身、公務員試験のESでは野球やサッカーについて書くことが多かったんですが、提出する際には「本当にこれでいいのかな」と不安に思っていたのも事実です。
ただ、今になって企業の採用活動に関する勉強をしたり、エントリーシートのアドバイスをさせていただいたりするなかで、趣味や特技を書くポイントがはっきりしてきました。
結論からいうと、以下の4つがポイントだと考えています。
- 自己PR色を抑える
- 会社仲間とうまく関係を築けるということを自然に示す
- 面接官が興味を持ちそうな趣味や特技にする
- 人と楽しく会話できるかを基準にする
■目次
自己PR色を抑える
エントリーシートや履歴書の目的は「自分を知ってもらうこと」。
「趣味や特技は企業の求める人物像に合わせて書くべき」という意見もありますが、個人的には納得できません。
自分を知ってもらうことが大事なんですから、企業に合わせなくていいでしょう。
ただし、だからといって自己PR色が強くなり過ぎるのもよくありません。
趣味や特技の欄でも自己PRを絡めてくる方が多いですが、私は反対です。
自己PRはちがう欄で書いているんだから、趣味や特技の欄にまで自己PRを書かないでいいと思うんですよね。
また、自己PR色が強くなると、趣味や特技がまるで楽しくなさそうに映ります。
すると「この人は息抜きできているんだろうか、仕事が続くのだろうか…」といった不安を面接官は抱くようになります。
面接官にリスクのある人材だと思われないためにも、趣味や特技の欄では自分が好きなものがどのように楽しいのかをメインで表現するといいでしょう。
会社仲間とうまく関係を築けるということを自然に示す
私が思う採用されるかどうかのポイントは以下のとおり。
面接官にいっしょに働きたいと思ってもらう=自社の仕事がきちんとできそう+自社の仲間とうまくやれそうと思ってもらう
参考:『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』
いっしょに働きたいと思ってもらうために、趣味や特技はどのように書いたらいいと思いますか?
趣味や特技からアピールすべきなのは上でいう「自社の仲間とうまくやれるか」ではないかと私は考えています。
そのためには、趣味や特技ではよく友人や先輩などと盛り上がれるテーマを書くのもいいでしょう。
私でいう野球とサッカーはそれに当たります。
趣味や特技の欄では会社仲間とうまく関係を築けるということを自然に示すのが大事だと思います。
さらにいうと、企業や団体では社員、職員で交流するサークル活動が行われていることもあります。
どのようなサークル活動が行われているか知ることができれば、それに合わせて趣味や特技を選ぶこともできますね。(ウソはだめです。)
面接官が興味を持ちそうな趣味や特技にする
趣味や特技の欄で、この人と会話したら楽しそうだなと人事の人に感じてもらえたら、成功といえるでしょう。
もちろん人事の人が実際にどう思うかはわからないですが、自分自身が人とよく盛り上がれる話題であれば、「この人と会話をしてみたい」と思われる可能性は高まります。
ただし、あまりにもニッチだったり、面接官の世代ではわからないような内容だと、そもそも興味を持ってもらえません。
趣味や特技としていくつか候補があるのであれば、面接官が興味を持ちそうな趣味や特技にすることをオススメします。
人と楽しく会話できるかを基準にする
ウソはなるべくつかないほうがいいですよね。特に100%のウソは絶対によくないと思います。
ただ、「趣味や特技といえるかな…」と迷うものに関しては候補に入れていいと思います。
趣味や特技といえる基準は、人と楽しく会話ができるかどうかに置くといいでしょう。
好ましい例文と好ましくない例文
ここでは簡単に好ましい例文と好ましくない例文をあげてきます。
好ましい例文
- 10年間続けている野球
- キャンプ(年に10回以上行っています)
- ピアノの演奏
ある程度メジャーなものの方が会話につながりやすいです。
話をしてみたいなと面接官に思ってもらうにはニッチ過ぎないほうがいいでしょう。
好ましくない例文
- 早起き
- すぐ寝られること
- YouTubeを観ること
- 麻雀やパチンコをすること
早起きやすぐ寝られることというのは、そこから会話につながりにくいですし、個性も見えてきません。
YouTubeはやはり面接官の世代を考えると盛り上がりづらいでしょう。
また、受動的な趣味や特技よりも能動的なものの方が好ましいと私は考えているので、そういった意味でもYouTubeを観ることは避けたほうがいいですね。
麻雀やパチンコはギャンブル依存など、リスクを感じさせる言葉なのでやめましょう。
能動的な行動であっても、不適切なものはあるということです。
趣味や特技の例文を探す際に役立つサイト
もっと詳しく趣味や特技の例文を探したいときは以下のサイトがオススメです。
自己PR色があまり強くない、自然な例文が多いのでとても参考になると思いますよ。
レイアウトもとても見やすいです。