エッセンスをご紹介!『公務員試験 現職人事が書いた「自己PR・志望動機・提出書類」の本 』をじっくり読んでみた

現職人事が書いた本

現職人事の方が書かれている本はなかなか説得力がありますよね。

公務員試験対策本として、何冊か出ていますが、今回じっくり読んでみたのはこちら。

著者は大賀さんといって、現職人事の方。

有益な情報がたくさんあったので、そのエッセンスをここでは紹介したいと思います。

能力が高い人が受かるとは限らない

よくいわれることですが、「内定を得られる人」というのは「いっしょに働きたいと面接官に思ってもらえる人」です。

能力が高くても「なんか鼻につくな」と思われてしまうと内定を得られる可能性は低くなります。

実際にこの本のなかでも、公務員としての好感度が高い人をこのように表現されていて、興味深かったです。

公務員の場合は、おっとりしているというのかな?ビジネスパーソンの枠バッチリというよりは、それからちょっと外れている人、よくいえば器が大きい、悪くいえばちょっとボーっとした人のほうが割りと受けがいいかも?っていう感じがします。
ただし、仕事をキッチリこなす能力やコンプライアンス(法令遵守)力は重視されます。
ただし、一部の幹部職員、すなわち総合職や上級職という職種で採用される人たちには、民間の場合と同じような能力も最近ではかなり要求されるようになってきています。(P59)

大賀さんの主観も入っているとは思いますが、行政機関で働くうえで適性があるか、このような感じでチェックされているということですね。

ニックネームが付きやすそうな面接シートになってますか?

「リアルな話だ…」と感じたのが、ニックネームのつく受験生がいるという話。

有望な受験者にはたいていあだ名が付くようになりますし、そういう受験者はだいたい合格し、採用にまで結びついています。(P75)

個性が光っていて、好感度がいいからこそ、ニックネームがつくわけですよね。

自分の書いている(書いた)面接シートでニックネームがつきそうか、振り返ってみてもいいかもしれません。

経験の中でつかんだ「コツ」「法則性」をアピール

なるほど、これは大事だなと思ったのが

経験の中でつかんだ「コツ」「法則性」をアピールすることの大切さ。

経験の中であなたがつかんだ「コツ」あるいは「法則性」を回答の中で示すことが重要なのです。そうすることで、あなたが「経験から多くを学んだ人=優秀な人」「いろいろ工夫できる思考力の高い人」であることが面接官や人事に伝わるわけです。(P76)

ストーリー性が生まれますし、自己PRにもつながりますし、そして「仕事をやっていくうえでもその能力を活かしてもらえそうだな」と面接官に思ってもらえる可能性も高いです。

経験を羅列するだけじゃなくて、何を学び、それを仕事でどう活かせそうかということまで考えられるといいですね。

志望動機は重要だが差がつかない?

民間企業であっても、官公庁であっても志望動機に頭を悩ますことって多いと思います。

ただ、人事の方のお話をきいていると、意外と志望動機って重要視されていないんですよね…

(詳しくはこちらで記事にしています。)

志望動機は大事じゃない?『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』を読んでみた

2017.12.11

ただ、この本を読んで、自分のなかで結論が出ました。

志望動機は重要だけど差をつけづらいんだと思います。(志望動機は脚色されやすいので)

大賀さんもこのようにおっしゃっています。

「志望動機」をストレートに聞く質問だけでは区別ができないっていうことをいっているんであって、決して面接官や人事が「志望動機」自体を軽視しているわけではないんですっ!(P115)

志望動機が大事なのは、その志望先についてしっかり調べているか、そして、志望しているという事実に対して熱意や意志がこもっているかをチェックできるからです。

志望動機に悩んでいるのであれば、「その行政機関で自分は何をしたいのか」考えてみるといいと思います。

簡単にいうと、おもしろそうだと思った取り組みがあれば、それに携わりたい!と伝えれば志望動機になります。

もちろん面接で深く突っ込まれることは前提のうえ、準備をしないといけないですけどね。

誇張や脚色は当たり前

多少は誇張、脚色されているだろうというのは面接官も想像しているんですね。

面接官や人事のほうも、たいていの受験者の答えは、誇張されたり脚色されたりしているだろうと思っています。とはいうものの、やっぱり、バレバレの作り話、取ってつけたようなアピールは、どの面接官や人事からの評判もよくないものです。(P85)

私も100%のウソは絶対によくないと考えていますが、多少脚色せざるを得ない部分はあると感じています。(特に志望動機)

「憧れ」はNGワード

これやってしまいがちなんですが、注意してください。

「◯◯市で働くことに憧れています。」みたいなことは書くのはよくないです。

「憧れ」と書いてしまうと自分と志望先の間に差があることを、自ら認めているような印象になり、自信なさげに映るからです。

大賀さんも同じようにおっしゃっています。

面接官は、憧れや思い込みで志望する受験者を敬遠します。(P105)

主人公は自分自身

面接シートの目的とはなんでしょうか。

自分のことを知ってもらうためですよね。主人公は自分自身です。

面接シートを読んでいて、自分に関する記述が少なすぎると感じることがよくあります。

周りの環境や志望先の企業についての記述がやたら幅をとっているということが多いんですよね。

受身形を使いすぎるのも注意が必要です。自分を主語にしている文章は読みやすくなりますし、意志と熱意もこもります。

いいことずくめなので、なるばく主語は自分(私)を意識しましょう。

大賀さんもこのように書かれています。

受身形をなるべく避けるというのも1つの工夫です。受身形(受動形)と能動形とでは、能動形にするほうが、文が短くなり、主張がストレートに表れ、生き生きした感じになります。(P179)

質問にきっちりと答え、わかりやすく書く

これもよくいわれる話ですが、改めて大切さを認識できました。

この2つをクリアできれば、それだけで差別化できると私も思います。

受験申込書、面接カードは、見た目が7割です。(P184)

受験申込書も面接カードも、基本的には1回しか読まれません。しかも、短時間でサッと読まれるだけ。(P258)

実は、社会人(面接官や人事)の要求することにストレートに答えてくれている学生(受験者)のほうが少ないんです。ストレートに答えれば、つまり、いっとうまともに答えてくれさえすれば、実は、それが最も目立つし、一番印象に残るんだということを肝に銘じてください。(P181)

当たり前のことを当たり前にやるという力は公務員でも必要とされます。

質問にしっかり答え、それをわかりやすく伝えるという当たり前を大切にしましょう。

学びは多かったけれども…

いろいろ学べることは多かったのですが、残念なところもありました。

大きく2つです。

レイアウトが見づらい

レイアウトが読みづらいです。(読みやすさが大事だとおっしゃっているのに…)

私がそう思うだけなのかもしれませんが、文章中にフォントサイズの大きい文字もたくさん出てくるので、どこが大事なのかよくわからなくなってきます。

Amazonで閲覧できるようになっているので自分で確認してもいいと思います。

コメントがやや辛辣

実際の面接シートを元にコメントされているのですが、結構辛辣なんですよね。

その人が自分の人生を振り返り、一生懸命に書いたであろうものを、このような言い方をするのはどうなの?って思うんですが。

たとえばこんな感じです。

はっきり言って、0点です。(P107)

どこにも光るものがない(P111)

まぁ、このような部分も含めて、私はこちらの本↓のほうが好きですが、両方読んでおいても損はないと思います。

採点官の本音がわかる!『公務員試験 現職採点官が教える!合格面接術』はオススメの1冊

2017.12.26