シャインの理論の覚え方とポイント【キャリアコンサルタント試験頻出】

シャインの3次元モデル

キャリアコンサルタント試験で頻出のシャイン。

第1回〜第14回試験までの間に20回出題されています。

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2018.07.05

今回の記事ではどこよりもわかりやすく、シャインの理論を解説していきたいと思います。

シャインの理論概観

重要なポイントが多いので、まずはシャインの理論について大枠をまとめたいと思います。

  • 組織心理学や経営学の研究者、サイコセラピスト。
  • 外的キャリアと内的キャリアに分けて考えると理解しやすい。
  • 外的キャリア→3次元モデルが重要
  • 内的キャリア→キャリア・アンカーが重要
  • 発達課題も提唱

このように全体像を把握しておくと覚えやすいと思います。

シャインの理論で覚えておきたいキーワード

まず覚えておきたいキーワードはこちら。

キーワード
  • 組織と人の相互作用
  • キャリア・アンカー ※8つ
  • (キャリア・サバイバル)
  • 組織の3次元モデル
  • 3つのサイクル
  • 発達段階、発達課題
キャリア・サバイバルは全く出題されていないのですが、よく知られているので一応おさえておきましょう。

それ以外の言葉はどれも重要ですが、なかでもキャリア・アンカーは最重要です。

ここからはこれらのキーワードを解説していきますね。

組織と人の相互作用

組織心理学、経営学の研究者であるシャイン。

人の内面だけではなく、組織内でのキャリアについて研究も行っていました。

そこでキーワードとなるのがこの「組織と人の相互作用」という言葉。

この言葉が出てきたらシャインと結び付けられるようにしておきましょう。

組織内キャリアについての三次元モデル

組織内キャリアの理論で頻出なのは三次元モデル。次の3つで示されます。

  • 機能(職能)「水平的」:職務の広がりを表す。
  • 地位(階層)「垂直的」:地位(階層)の向上を表す。
  • 中心性「部内者化」  :メンバーシップの増大=役割の重要性の増加を表す。

▼『新版 キャリアの心理学』より。
シャインの3次元モデル

キャリア・アンカー

直訳すると「キャリアの錨」。

定義は「キャリア・職業における自己概念/セルフイメージ」となります。

わかりやすく言うと、キャリアの場面で自分が大事にしていること、大事にしている価値観、自己認識。

実際のキャリアコンサルティングの場面でも大切にしたい概念ですね。

このキャリア・アンカーは8つに分類されます。

特定専門分野/機能別のコンピテンス 専門性の追求を目指す
全般管理コンピテンス 総合的な管理職位を目指す
自律/独立(自由) 自律的に職務が進められることを大切にする
保障/安定 生活の保障、安定を第一とする
起業家的創造性 みずからのアイデアで起業・創業することを望む
純粋な挑戦 新たな挑戦を重視する
奉仕/社会献身 役に立っているという感覚を大切にする
生活様式 ライフワークバランスを重視する

キャリア・サバイバル

このキャリア・アンカーをどのように実現していくかということを概念で示したものがキャリア・サバイバル。

内面だけではなく、「職務・役割分析」「職務・役割プランニング」が重要としている点が特徴です。

人が生きている3つの領域(サイクル)

組織と人との相互作用を重視したシャイン。

人が生きている領域を次の3つに分類しました。

  • 生物学的・社会的サイクル
  • 仕事・キャリアサイクル
  • 家族関係サイクル

生物学的・社会的サイクルとは「個人の領域」と言い換えられます。

そして、これらの3つは互いに影響し合っていると考えます。

ここでも相互作用が大事ということですね。

発達段階・発達課題

多くのキャリアの理論家が提唱している発達段階・発達課題。

シャインも提唱しています。

成長、空想、探求 (0〜21歳)
仕事の世界へのエントリー (16〜25歳)
基本訓練 (16〜25歳) ※仕事およびメンバーシップの現実を知って受けるショックに対処
キャリア初期の正社員資格 (17〜30歳)
正社員資格、キャリア中期 (25歳以降)
キャリア中期の危機 (35〜45歳) ※自分のキャリアの意味を現実的に再評価する時期
非指導者役にあるキャリア後期 (40歳〜引退まで)
指導者役にあるキャリア後期 (40歳〜引退まで)
衰え及び離脱 (40歳〜引退まで)
引退

すべてを覚えておくのは難しいかもしれませんが、大枠を覚えておくといいでしょう。

「基本訓練」と「キャリア中期の危機」が過去に出題されています。

シャイン理論の出題例

過去の出題例も見ておきましょう。全て正しい文章です。

【第5回】

  • 静的なマッチングではなく、個人のキャリアが決まるダイナミクス(力学)を明らかにしようとしており、組織と人の相互作用を重視し、個人は成人を過ぎても成長し続ける存在であるという発達的視点に根差している。

【第8

(シャインのキャリア・アンカーについて)

  • 起業家的創造性(entrepreneurialcreativity)は、新規に自らのアイデアで起業・創業することへの願望を表す。
  • 全般管理コンピテンス(generalmanagerialcompetence)は、総合的な管理職位を目指し、組織全体にわたるさまざまな経験を求めることを表す。
  • 生活様式(lifestyle)は、仕事生活とその他の生活とのバランスを保つことを重要視する考え方を表す。

13回】

(シャインが提唱する3つのサイクルの相互作用モデルで適切なものは)

  • 生物学的・社会的サイクル
  • 仕事・キャリアサイクル
  • 家族関係サイクル

覚えておくべきポイントが見えてくると思います。

シャイン理論の活かし方

最後に試験対策からは少し離れますが、シャイン理論の活かし方についてです。

  • 自己分析、企業分析の重要性
  • クライエントの「キャリア・アンカー」はなんだろうと想像
  • 組織での役割を3次元で整理

実際のコンサルティングの場面ではどう使えそうか考えると理解や暗記も進みやすいと思います。

あらためてシャイン理論のキーワードはこちら

それでは最後にあらためて重要なキーワードをのせておきますね。

キーワード
  • 組織と人の相互作用
  • キャリア・アンカー ※8つ
  • (キャリア・サバイバル)
  • 組織の3次元モデル
  • 3つのサイクル
  • 発達段階、発達課題
試験対策の参考になればうれしいです。

参考にした書籍はこちら

新版 キャリアの心理学 [第2版]』著:渡辺 三枝子

キャリアコンサルティング理論と実際 5訂版』著:木村 周

キャリアカウンセリング』著:宮城 まり子

キャリアカウンセリング再考』著:渡辺 三枝子