地方公務員、志望動機の書き方は?「携わりたい」と「愛着」がポイント!【地元のどこが好き?】

携わりたい+愛着

公務員試験において志望動機を考えるのはなかなか難しいですよね。

特に地方公務員の場合、志望度があまり高くない自治体を受けるケースもあると思います。

ただし、難しいからこそ差がつきやすい部分でもあるので、しっかりポイントを押さえておきましょう。

基本的には2つのポイントを押さえておくと、面接官に伝わる志望動機が書けると思います。

その2つのポイントとは「携わりたいこと」と「愛着」。

なぜその2つが大事なのか、順に説明していきますね。

具体的であればあるほどいいわけではない

ポイントを説明する前に志望動機を考えるうえで特に勘違いしやすいポイントを1つ紹介しておきます。

それは具体性が大事だという思い込みが強いのはよくないということ。

面接シート(ES)を見ていると、志望動機がニッチすぎるケースが多いです。

たとえばこのような書き方だとかなりニッチですね。

もっと改善できる例文

「地方活性化のために○○地域の空き家を活用し、レンタルオフィススペースを設けたい」

もちろん熱意は感じますし、これが絶対的に悪いとは言い切れないですが、「こだわりが強く扱いづらい人」や「興味の幅が極端に狭い人」という印象を面接官に与える可能性が高いです。

地方公務員の仕事はかなり幅が広いので、特定の仕事にのみ関心を持っている人はリスクのある人材だと思われしまいがち。

公務員は人事異動も多く、スペシャリストではなく、ジェネラリストが求められる傾向も強いです。

(※ただし、神戸市のように今後ジェネラリストの道に進みたいか、スペシャリストになっていきたいか、働きだしてからヒアリングしてくれるところもあります。)

それに真の”目的”は「地方活性化」のはずなのに、”方法”に関する記述が多いことで”目的” の部分が目立たなくなっている点も問題です。

なので、このケースではあえてもう少し抽象度を高め、「地方活性化」を主役にする必要があります。

たとえばこのような感じです。

いい例文

「空き家活用などの地方活性化プロジェクトに携わりたい」

このようにすると、具体性と抽象性のバランスがとれるようになりますし、真の目的である地方活性化が主役の文章になっています。

また、内容がニッチすぎると、面接でさらにつっこんだ質問をされ、こたえに困るというデメリットもありますね。

「携わりたい」と書くとちょうどいい具体性になる

特に意識することなく使っている方も多いですが、「携わりたい」という文言は便利な言葉です。

具体性と抽象性のバランスがよくなり、面接では「どのように携わっていきたいか?」や「具体的にどのようなことをやりたいか?」といった質問が来ることも予想できます。

なので、志望動機に悩んだときはまず「携わりたいものは何か」を突き詰めておきましょう。

自治体のホームページや採用案内で取り組みが紹介されているケースも多いので、しっかりチェックしておくことが大切です。

自治体が行っている取り組みの背景には、その自治体が抱えている課題が隠れているケースがほとんどなので、できればその点も意識しておくといいですね。

志望動機では愛着も大事!

地方公務員の場合は特にいえるのですが、そこの地域への愛着はかなり大切です。

仕事へのモチベーションにもつながりますよね。

採用担当者からしても「この地域のためにがんばりたい!」という人といっしょに働きたいと思うのは自然なことではないでしょうか。

地元でなかったとしても、その地域が好きになるぐらい徹底的に調べておくことが大切です。

「どのようなとこが好きなの?」という質問がきたら、「待ってました!」かのように熱く語りましょう!

だらだらとその自治体のいいところを説明するのはよくない

愛着をアピールすることは大切なんですが、だらだらとその自治体のいいところを説明するのはよくありません。

たとえばこのような文章は避けましょう。

貴市は人口増加が進んでいて、大規模な商業施設が設立され近年大きな発展を遂げていますが、◯◯公園といった自然にも恵まれた緑豊かな都市です。

このようなことはわざわざ書かなくても面接官は知っていることですよね。

そのようなことにスペースを割いてしまうのはもったいないです。

面接官が知りたいのは「あなた自身のこと」。自分はどのようなところが好きなのかをまず優先的に書くといいと思います。

愛着に関しては面接で話すことを前提に短く書くことを意識しておきましょう。

ずっと好きであることをアピールするのもいい

地元の自治体を受けようと思っているケースで愛着はしっかりあるのに書き方がもったいないなと感じることがあります。

具体的にいうとその地元が「ずっと好きである」ということを伝えられていないケース。

たとえば「帰省したときに良さを認識した」などと書いてしまうのはもったいないです。

きっかけであったのは事実かもしれませんが、地元がずっと好きで、ここで働きたくてたまらない!という熱意を伝えられるとよりいいですね。

それに、「幼少の頃から地元が好きだった⇒その思いは日増しに強くなっている」と伝えられたら、ストーリー性も生まれます。

ストーリー性は説得力にもつながるので、できれば意識しておきましょう。

志望動機に迷うときは「携わりたいこと」と「愛着」の面から考える

ということでまとめます。

公務員試験で志望動機に迷うときは「携わりたいこと」と「愛着」の面から考えてみましょう。

携わりたいことを8〜9割書き、愛着を最後の一文、二文ほどで記述するのも私としてはいいバランスだと思っています。

欄の大きさは受ける自治体によってちがいますが、具体性と抽象性のバランスを意識できていれば、柔軟に対応できるはず。

志望動機に悩んだときの参考にしてもらえたらと思います。

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2017.12.26

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